【4歳の壁】いつまで続くイヤイヤ期…。反抗期なの?特徴と対処法3選

「イヤイヤ期が落ち着くのは4歳~5歳くらいまでのはず。」
それを励みに頑張ってきたのに、未だに癇癪やわがままが止まらない我が子。
でも、小さい頃と比べてみると何かが違うと思いませんか?

なだめてみたり、オーバーに褒めたり。
感情に訴えると落ち着きを取り戻していた2~3歳児のころ。
今はそれを見透かされてもっとひどくなっているような気がする!

たくさんの言葉を覚え、自分でできることが飛躍的に伸びている4歳児。
これは、「イヤイヤ期」から「反抗期」へと移行している時期でもあります。
「早く大きくなって落ち着いてほしい!」
こう思うところが、ママの本音ではないでしょうか。

ただ、この時期があるということは順調に心が成長している証拠なんです。
周囲の気持ちを受け止めたり、空気を読んでどうするべきかと考えたりする葛藤のとき。

そんなときにママが広い心で包み込んでくれることで、
子どもの行動・言動は少しずつ落ち着いていきます。


ここでは「4歳の壁」といわれる反抗期の特徴や、ママがどのように向き合うべきかを紹介します。
最近、4歳児の子どもに振り回されてぐったりだと思うママは、是非参考にしてください。

4歳児のイヤイヤ期とは?

冒頭で触れたように、コミュニケーション能力が発達してくる4歳児。
幼稚園や保育園のクラスの中でも、それぞれの個性を持った子ども達が
意思を持って接してくる頃です。

しかしそのコミュニケーションの中で、戸惑いが生まれてしまうことも多くなってきます。

例えば幼稚園の園庭で子供たちが自由に遊んでいたとしましょう。

A「Aくん、鬼ごっこをしてあ~そぼ!」
B「ぼくはかくれんぼがしたいから、〇〇くんとは遊ばない!」
A「ぼくもAくんとなんて、もう遊ばないからね!バ~カ!」
B「(怒)」

B君はこの後、怒ってAくんを叩いてしまいました。
このようなことが頻繁に起きているのが、4歳児の様子です。
「そんな言い方しなければ丸く収まるのに・・・。」

もし、大人がこの様子を修正できるとしたらどうでしょうか?

A「Aくん、鬼ごっこをしてあ~そぼ!」
B「ぼくはかくれんぼがしたいな」
A「鬼ごっこをしてからかくれんぼをするのはどうかな?」
B「いいよ、一緒にあそぼう!」

一気に微笑ましい子どものやり取りになりましたね!
相手の気持ちを受け止めて、お互いが納得するように言葉を選ぶ。
子どもがこんなことを考えていたとしたら、気持ち悪すぎます(笑)

そこで保育や教育の場では、先生が「どうするべきだったかな?」と一緒に考えてくれますね。
お互いがどう声を掛け合えば良かったかを学び、今後に繋げていきます。

教育の場だけに限らず家庭でも、言葉の大切さを伝えていくよう心がけましょう。
そのうち、徐々に感情のコントロールが安定していきますよ。

4歳児のイヤイヤ期の特徴と対応の仕方3選

口達者になる

たくさんの言葉を覚えて、子どもとのおしゃべりも楽しくなってくる頃です。
一方で、大人顔負けなことを言ってきて困惑するママも多いのではないでしょうか。

「今から唐揚げを作るけど、油がハネたら危ないからテレビのお部屋で待っててくれる?」
「ぼくが消えていなくなっちゃってもいいの!?ママはぼくのことが嫌いなの!?」


え、悲劇のヒロインならぬヒーローですか?
困惑を通り過ぎて呆気に取られる発言が多い子は、空気を読む力のある賢い子です。
だからこそ、中途半端に子ども扱いをするようなことをすれば、すぐに気づかれます。

「油がハネてあなたがヤケドでもしたら、私はすごく悲しい気持ちになるよ。」

あくまで同等な目線で、真剣に向き合ったほうがいいですね。
男女問わずこのようなタイプの子どもは理解力が高いので、理屈に訴えかけるのがベター。

乱暴な言葉を口にする

「バカ」と言ったり命令口調を使うなど、
特に男の子に多くみられる乱暴な言葉の数々。
まだまだあどけなく可愛らしい我が子から言われると、さすがにショックが隠し切れません。

また、親戚の集まりや出先でそのような言葉が飛び出すと、周囲も衝撃を受けてしまいママも冷や汗だらだら。

が、これは一過性のものなので真に受けなくても大丈夫。
ではどのように接するのが良いのでしょうか。

お友達の言葉をマネをして使っている場合

子どもは言葉の意味も分からずに使ってしまうことがほとんどです。
「お友達にそんな言葉を掛けられたら、どんな気持ちになる?」
「ママはそう言われたら、心がモヤモヤしてしまってイヤだな」


指摘をする際には、どんな場面で使う言葉なのかも教えてあげましょう。

また、バラエティーを見ていると「あ、このチャンネル失敗したな。」
と思うようなシーンが出てきますよね。
そんな時には「この人の言っている言葉、怖いからイヤだね」と、
サラっと流すようにしています。

言葉一つひとつに敏感になるとママも子どももストレスになるので、ほどほどに気を付けていきましょう。

ママやパパも日頃の言動には要注意

夫婦間で思わず出てしまった失言や言葉尻の悪い表現に対して、子どもは無意識に耳をダンボにして聞いています。
「だってママがパパにバカなんじゃないのって言ってたよ」

こんなことを言われたら注意どころか、動揺しまくってしまいます。
家族間であっても、トゲある言葉には要注意ですね。

運転中の何気ない一言にも注意が必要

とっさに出る言葉もそうですが、舌打ちなんてしたらすぐにマネをされます。
「大人と子どもは違うの!」なんて言ったところで、子どもは納得するでしょうか。

古くから言われている通り、子どもは親の鏡です。

「悪い言葉を使ってしまったね。これは良くなかったね。」
とっさに悪い言葉が出てしまった時には、素直に認めましょう!

「こんな時に言うことを聞いてくれない」ママの対処法とは?

ママの要求が多すぎる?やることはひとつずつが原則

ルールを守ることや、その場での雰囲気を感じて我慢ができるようになってきているのが4歳児。
それが当たり前になってきて、いつのまにか子どもに要求することが増えてきていませんか?

「早く歯を磨いて顔を洗って着替えてごはん食べて!」

朝のバタバタな時間によくあることですね。
「歯を磨く」「顔を洗う」「着替える」「ごはんを食べる」。
無意識にママが発したこの言葉には、4つの要求が含まれてしまっています。
子どもからしたらキャパオーバーしてしまって「いやだ」になってしまうのかも。

ママはなるべく時間に余裕をもって、ひとつずつお話するようにしてみましょう。

もう4歳ではなくて、まだ4歳。
「よくできたね!」

当たり前のことを褒めて気分を盛り上げて、お互いが気持ちよく過ごしたいものです。

どれからやってみる?選択する機会を多くしよう

複数あるうちのどれからやる?と選んでもらうのも良い方法です。
やる気が失せないよう、本人の意思にお任せするのが良さそう。

自分のことなんだから、自分で決める!
助けを求められたら手を差し伸べるという広い心で、子どもの選択肢を応援しましょう。

絶妙に難しい時期とも言われる「4歳の壁」

イヤイヤ期と反抗期のはざまで、子どもは更なる自立に向かって成長しています。
「まだまだたくさん甘えたい・・・でも赤ちゃん扱いしないで!」

少し寂しい時期でもありますが、可愛らしい姿もたくましい姿も見られる貴重な時期でもあります。
ママは広く大きな心で、いつでも心の拠り所として構えていたいものですね。