イヤイヤ期の子どもの行動の中で、最も困ってしまうのが癇癪。
ところ構わず大声で泣いたりひっくり返ったり。
「周りの目が気になって冷や汗をかいた」
日々子どもと向き合うママにとっては日常茶飯事かもしれません。
でも、それにとどまらず自傷行動をしてしまう子どももいます。
「自傷」という言葉はとてもショッキング。
実際に目にすると、ママもパニックになって止めさせようと必死です。
・頭を何度も床に打ちつける
・自分の顔を叩いたり搔きむしる
こんな行動に、衝撃を受けたことはありませんか?
すぐに自傷行動がストップするものではありませんが、
ちょっとしたポイントと心構えがあることでママの向き合い方も変わるんです。
今回は私の体験談を元に、自傷行動が落ち着くキーポイントを3つ紹介します。
日々悩んでいるママに、少しでも力になれたらと願っています。
なぜ自傷行為をしてしまうの?
怒りの感情、モヤモヤした気持ちが自傷行動に繋がっています。
イライラしたり、うまくいかないもどかしさ。
それを自傷という形で自分自身に向けてしまう。
大人のようにストレスをうまく発散できないのも、原因のひとつです。
ただ、自傷行動をしても解決にはならないのが現実・・・。
なので、現実を少しずつ知っていくことが大事なんです。
そうすることで、痛いだけの自傷行動は減っていきます。
ママにとっては忍耐のとき。
子どもにとっては試練のとき。
心の葛藤でうずくまる子どもの姿に、
ママはどんなことをしてあげられるのでしょうか?
子どもから危険なものを遠ざけること
我が子が1歳を過ぎた頃、ベビーチェアで食事をしていました。
何度もおかわりを催促してきましたが、もうないと知ると激怒。
ベビーチェアから立ち上がり、頭を掻きむしり出しました。
「もうないって言っているでしょ!」
つい怒鳴ってしまった瞬間の出来事でした。
子どもはビックリしたのか足元のバランスを崩し、ベビーチェアから落下。
近くにちょうどブロックが落ちており、そのカドにぶつかり頭から流血。
私も取り乱して叫んでしまい、一緒に泣いてしまいました。
この時、安全ベルトは嫌がっていたので装着していなかったんです。
救急センターからの指示で、24時間様子を見てくださいとのこと。
幸い何事もなく時間は過ぎました。
ただ、数年経った今でも頭には跡が残っており、見る度に心が痛みます。
安全ベルトを付けなかったこと。おもちゃを片付けていなかったこと。
そして怒鳴った上に取り乱してしまったこと。
正当化しようにも、全ては自分の責任だと自己嫌悪に陥りました。
自傷自体は子ども自身で起こす行動ですが、事故については親の責任になってしまいます。
いつ、どんな場面で起こるか分からない自傷行動。
事故から守るため、危険なものは排除しなければならないと感じた出来事です。
・テーブルのカドに保護クッションを貼る
・おもちゃはもちろん、誤飲の可能性があるものなどはしまうようにする
・ケトルやペットボトルなど、ヤケドやケガの可能性があるものは手の届くところに置かない
危険なものを遠ざけることは、周知徹底が必要です。
家の中で気を付けるべきものは、この機会にパパと話し合ってみてくださいね。
そして常に夫婦間で情報共有をしておきましょう。
子どもがいやだったことを代弁してあげよう
自傷行動を起こしたときに、ママがヒステリックになったり
取り乱したりしていませんか?
子どもはその様子を見て更にパニックになり、
行為を加速させてしまうことも考えられます。
「黙って見ていることなんてできない。
かといってすぐに止められるわけでもないし・・・どうしたらいいの?」
ここでイヤイヤ期の対処法の、基本的なことを思い出してみましょう。
感情を受け止め代弁する。
それが一番の心の安定剤になるんです。
「大丈夫、ちゃんとわかっているよ。落ち着こう?」
子どもと同時に、ママこそ落ち着きましょう。
落ち着いてきたら、抱きしめたり気分転換をさせたりする。
常にママが大きな心で受け止める。
これが一番大切です。
「なんで自分を叩いたの?」
自傷行動に対して否定したりはせず、まずは正気に戻ってもらうことが先決です。
「代わり」を用意して、ちょっとの我慢を覚えてもらう
子どもが自傷に走ってしまうのは、どんな場面ですか?
その要因を取り払うことも一つですが、
なんでも要求が通るとは思ってほしくないですよね。
ちょっとだけ我慢をしたけれど、自分の要求も叶えられる。
うまい落としどころを用意しておくことは、
ママにとっても子どもにとってもベストな選択なのではないでしょうか。
ママの意見が一方通行にならないよう、できるだけ子どもに
質問を投げかけるような言い方にしましょう。
特別、内緒、ひみつ。
このような言葉は、子どもに刺さりやすいです!
それでも「いや!」が出てきたらマシンガンのように
「じゃあこれは?これはどうだ!!」の返しで突き進みましょう!
もう、ここまでくると親子の根比べですね(笑)
なるべく自傷から遠ざけるように、少しでも気をそらすのがポイントです。
まとめ
癇癪が引き起こす子どもの自傷行動について、実践したい3つのキーポイントを紹介しました。
一過性のことが多いとは言うものの、長く続いてしまうと心配になってきますね。
イヤイヤ期の子どもを見ていて、発達についての心配があるというママ。
地域の子育てセンターや、かかりつけの小児科医に相談してみてください。
場合によっては専門的なアドバイスがもらえます。
イヤイヤ期の行動に対する理解や、接し方についての知識も深まることから、
幼稚園や保育園の先生にアドバイスを求めてもいいですね。
「ママ(パパ)はあなたのことがとっても大切だよ」
子どもを愛しているということを、日頃から言葉にして伝えてあげてください。
大事にしてもらっている、守ってもらえているという安心感。
愛情を感じるメッセージの積み重ねで、徐々に落ち着きを取り戻していくものです。
家族が心穏やかに過ごすためにも、根気よく向き合っていきましょうね。