外に出ると歩きたがらない。
これは二歳~三歳児に多くみられるイヤイヤ期の行動の一つです。
せっかくのお散歩も、結局は抱っこやおんぶで終わってしまう。
「お出かけする!」と言ったのは子供のほうなのに、すぐに「抱っこして」と癇癪を起こしてしまう。
「どうして外に出た途端に歩きたくないと、ワガママを言ってくるのだろう。」
肩や腕、腰もそろそろ限界・・・。
このままだと、お出かけが苦痛になってしまいそうです。
そもそも、子供が歩きたがらない理由にはどんなことが考えられるのでしょうか。
・体力がまだまだ未熟のため、すぐに疲れてしまう
・抱っこやおんぶのほうがラク
・パパとママに甘えたい
そんな気持ちがイヤイヤに表れています。
子供の欲求は叶えてあげたいけれど、せっかくのお出かけやお散歩を楽しみたいですよね。
ここでは、イヤイヤ期の子供が歩いてくれるようになる!
そのアイディアを3つ紹介します。
私が実際に試してみて役立ったこともあるので、是非参考にしてみてくださいね。
楽しいことが待っているよ!「ウキウキワード」を伝えよう
ママが考える、お散歩やお出かけのゴールはなんですか?
そのゴールは、子供がワクワクするものでしょうか?
楽しさが待っていると、意欲を持って歩いてくれます。
「この通りに、大きなカブトムシがいるんだよ!ママと見に行こうよ」
「あの原っぱに咲いているシロツメクサで、〇〇ちゃんにティアラを作ってあげる!」
「川沿いにカルガモの親子がいるよ!」
子供の目がキラキラしているのが分かったら、いざ出陣!(笑)
できれば子供の視界に入る範囲内でのゴールが理想です。
遠ければ遠いほど、歩きたくなってしまうからです。
「近所にそんなに大した場所なんてないのよね」
でも、小さな発見って身近なところにもあるんです。
大人は素通りしてしまう道でも、タンポポ一つ咲いているだけで子供にとっては発見です。
雨上がり、水たまりに小石をポチャンと投げるだけでもいいんです。
歩いて出かける練習として、「ちょっとそこまで」から始めてみましょう。
子供がウキウキするポイントが分かることで、少しずつ行動範囲が広がりますよ。
お気に入りの靴を見つけよう
個人的に最強だと思うオススメが、「光る靴」です。
(ちょっと敬遠しているママもいるかもしれませんが・・・。)
歩いている途中、すれ違うママさんやおば様から一言。
「あら~その靴って光るのね。かわいい!」
なんてステキな褒め言葉を、高確率で掛けてもらえます。
一度そのように声を掛けられると、人とすれ違う度に光ることをアピールしだす子どもの姿。
褒められるのが大好きなイヤイヤ期の子どもには、効果大のアイテムです。
笛が鳴るものやキャラクターのものでも、同じ効果がありそう。
大人がお気に入りの服を着ると気分が上がるのと一緒で、子どもにもお気に入りの一足を選んでもらいましょう。
ただしどんな靴にでも言えることですが、サイズやフィット感はしっかりと確認してくださいね。
お散歩をゲーム感覚で!親子で楽しみながら目的地を目指そう
歩くことに飽きてしまった時のために、ちょっとしたゲームのアイディアを持っておきましょう。
疲れや飽きていたことも忘れ、夢中になって遊ぶ=歩いてくれることが期待できます。
グリコじゃんけん
ママ世代には懐かしい、おなじみの「グリコ・パイナップル・チョコレート」のじゃんけん遊びです。
元々は階段を使って遊びますが、道中でももちろんOK。
シンプルで分かりやすいルールだからこそ、意外とハマります。
しかも、ゲームのたびに最大6歩は歩かせられます(笑)
「疲れて歩きたくない」とぐずり出した時。
「あとちょっとで到着するのに~!」と思ったら実践してみてください。
標識にはどんな絵が書いてある?
いつもの景色に溶け込みすぎて、普段あまり気に留めないのが標識。
そこに着目して、標識探しをしてみましょう!
「さかさまの赤い三角は、止まれのマーク」
「大人と子どもが手を繋いでいるのは、歩く人しか通れないところ」
何度か繰り返したら、クイズを出してみるのもいいですね。
このゲームのいいところは、子どもに交通ルールを教えられること。
また、地域の危険な場所や注意が必要なところを、親が確認することができます。
不意打ちの難しい標識は、ママが自動車学校で習ったことが試される場面です(笑)
「ママ、大人なのに知らないの~?」と言われないように私たちも復習しておきましょう。
色を見つける
街中に隠れている様々な色を見つけてみるのも楽しいですよ。
テーマカラーを決めて、いくつ色を集められたかを競うゲームです。
視野を広げたり、細かいところにも目を配ったりと集中力もアップ。
ほんのわずかな一例ですが、どれも親子で楽しめる内容です。
是非チャレンジしてみてください。
番外編「よるのおさんぽ」
最も日が長い季節である、夏。
日中に歩き回ったら、汗だくどころか暑くて倒れてしまいそう。
散歩も、公園遊びも熱中症が心配になって躊躇しがちです。
そんな時、「よるのおさんぽ」に行っていたことを思い出しました。
夜風が心地良かったり、星空がキレイだったり、お昼とは違ってまわりが静かだったり。
ほんの少しの距離なのにどこか、特別感がある。
「よるのおさんぽに行く?」と言うと子どもは目を輝かせていました。
歩きたがらない子どもには、時間帯をズラして歩く練習をするのもオススメです。
いつもは手を繋がないのに、薄暗さで不安なのかしっかり手を握ってくれたりもします。
夜だとパパも一緒に行けるので、ちょっとした夜の冒険に、家族で出かけてみてはいかがでしょうか?
まとめ
イヤイヤ期に表れる行動の一つとして挙がる、我が子が歩いてくれない問題。
そんなママの「困った!」の解決につながるアイディアを紹介しました。
同じ悩みを抱えてきた先輩ママ達が、口を揃えて言うこと。
「小学生になったら、あの頃がウソのようにさっそうと歩いている・・・」
今は想像すらできないですが、そう思うとあとわずか数年ですね。
我が子の歩くエンジンが掛かったら、大いに応援しましょう!
イヤイヤスイッチが入ってしまったら、手を繋いだり抱っこして甘えを許すことも大切。
ママもオンオフを切り替えながら、頑張りすぎずに子どもの歩みを見守っていきましょうね!