【イヤイヤ期の子供】怒鳴るとどんな影響がある?怒鳴らずに子どもと向き合う方法

子どもが言うことを聞いてくれない、夜泣きがひどい、時間がないなど、ママの余裕がなくなる場面はたくさんあります。
つい子どもを怒鳴りつけてしまい、なにか悪い影響が出るのではと心配になっていませんか。

・カッとなると子どもを怒鳴りつけてしまう
・怒ると大声になってしまう
・一度怒鳴ってしまうと、しばらくイライラを引きずってしまう

「わが子はイヤイヤ期だから」と頭で分かっていても、言うことを聞いてくれないと腹が立ちますよね。
筆者は
「ほんっとにお母さんをイラつかせる天才よね!」
と、ひどい言葉をぶつけたことがあります。

イライラ感情のまま怒鳴っていると、子どもは自信をなくし、親の顔色をうかがうようになります。
親がイライラしているときこそ子どもへのフォローが欠かせません。
この記事では
「ママが怒鳴る理由」
「怒鳴ることの影響」
「怒鳴りそうなときと、怒鳴ったあとの対処法」

についてお伝えします。

イヤイヤ期の親が怒鳴るのは心のSOS

怒りは一瞬でわくので気がつきにくいですが、怒る前には必ず理由があります。
理由とは、「辛さ、疲れ、悲しみ、痛み、心配」などです。
理由が大きいほど「怒り感情」も大きくなります。

イヤイヤ期の子育てでは、毎日たくさんの「困った」があるでしょう。
「あぶない!」「もう疲れた」「やめてほしい」と思うほど、強い怒りが出て
「いいかげんにしろ!」
と怒鳴ってしまうのです。

いつもは平気な子どもの言動に、思わずカッとなり怒鳴ってしまう。
ママの心や体が疲れると、イライラしやすくなります。
怒鳴るのは余裕がないから。
心のSOSです。

怒鳴るとマイナスの影響を受ける

怒鳴ってもママの気持ちは子どもに伝わらない。
けれどイラっとしたら、大声で叱ってしまう。
落ち着いてから「子どもに悪い影響がでたらどうしよう」と不安になるかと思います。
怒鳴るとどのような影響がでるのでしょうか。

子どもは攻撃的になったり自信を失いやすくなったりする

怒鳴られることが続くと「脳が委縮する」ことが最近の研究で分かりました。
子どもの脳はデリケートです。
強いストレスにも、なんとか適応しようとして変形するそうです。
子どもを怒鳴るだけでなく、夫婦の怒鳴りあいを見せる・聞かせることも脳に影響します。

たくさん怒鳴られた子どもは・・・

・自尊心が傷つき、自信を失う
・自分も他の人も信じられなくなる
・バリアをはって、近づいてきた人を攻撃する

子どもの心は不安定になり、楽しいコミュニケーションが難しくなります。
脳を守るため「感情をぶつけない」「子どもを否定しない」ように叱りましょう。

怒鳴った本人も不調になる

人は怒ること自体がストレスであり、怒りすぎは精神面に大きく影響します。

・不安
・ゆううつ
・記憶力や集中力がさがる
・体重増加

などの症状がみられるそうです。
怒鳴っても誰にもメリットがありませんね。
それでも、思わず怒鳴ってしまうこともあると思います。
1~2回くらいなら大丈夫です。
あとで子どものフォローを頑張りましょう。

怒鳴るのを繰り返すときは「なにをされると自分はキレるか」を考えてください。
怒鳴ったときのことを思い出し「何に怒ったか」を紙に書き出すと整理できます。
怒鳴る前に「いつもキレちゃうところだ」とワンクッションはさめると、怒りは和らぎます。

キレそうなときはまず深呼吸

怒ると脳がパニックになり、自分の状態や周りの様子を客観的に判断できなくなります。
一度パニックになると、1時間くらいは頭がうまく働かないそうです。

怒鳴りそうになったらその場を離れる

イライラが止まらないときは、一度子どもから離れてください。
きちんとした判断ができなくなっているときは、頭を休めましょう。

とはいえ、誰にも頼れないときに、子どもと1時間も離れられませんよね。
子どもの安全を確保したうえで、5分だけトイレや別室に行って深呼吸をしてください。
これだけでもずいぶん頭がすっきりして、冷静さを取り戻せますよ。

ママの気持ちはアイメッセージで伝える

わたし(アイ)が主語になる言葉がアイメッセージです。
ママの気持ちを伝えるときは、「わたし」を主語にしましょう。

「何度言っても聞いてくれないと、(ママは)悲しくなるな。」
「危ないことをしたら、(ママは)すごく心配だよ」

こう言われた子どもは、ママを悲しませた、心配かけてしまったと気がつき、ママの言葉を受け入れやすくなります。

ユーメッセージは、あなた (ユー)が主語になる言葉です。
「(あなたは)何度言ったら分かるの?」
「(あなたは)危ないことしないで!」

この声かけでは、自分はママに呆れられ、見放されたかもしれないと感じます。
声をかけられたことで、自信をなくす、拗ねる、腹立たしい気持ちになるのです。

子どもに一番伝えたいことは、「ママが心配をしている気持ち」ですよね。
声かけは「アイメッセージ」を意識してみてください。

怒鳴ったあとは、子どもに「ごめんなさい」を言う

「あなたのことが好き」と伝える

怒鳴られた子どもは、「ママに嫌われてるのかも」と感じます。
大好きな人に嫌われるのはとても辛いもの。
すぐに「ずっと大好き」と伝えて、できれば抱きしめてください。
子どもの不安をかき消せるのは、怒鳴ってしまった人だけです。
安心すれば、子どもはこちらの話を聞いてくれますよ。

怒鳴ったことをきちんと謝る

怒鳴ることは気持ちを伝える手段ではありません。
怒りをぶつける行為です。
あなたは家族以外の人に、怒鳴ったり怒りをぶつけたりしますか?
あまりしないと思いますし、怒鳴りつけたあとは謝るのではないでしょうか。

子どもも1人の人間です。
子どもは親の背中をみて育つといいます。
怒鳴ってしまったら、「イライラをぶつけてごめんね」と謝りましょう。
悪いことをしたら謝れるよう、親子で心がけていけるといいですね。

怒鳴った理由を言葉で伝える

わけも分からず怒鳴られると、子どもは理不尽に感じます。
怒鳴ることは良くないですが、「怒鳴った理由」がありますよね。

「ママはどうしても○○をしてほしくなかった。」
「(ママ、)今日は疲れてるみたい」

今こそ「アイメッセージ」で伝えましょう!
子どもは、「嫌いだから怒ったんじゃなかった」と分かり安心します。
理由を伝えると、子どもなりに気持ちを受け止めてくれますよ。

まとめ

子育てでは
「怒鳴らない」
「怒鳴ったら子どものフォロー」
を心がけてください。
もちろん怒鳴らない方がいいですが、イヤイヤ期の子どもの手ごわさはよく分かります。

・怒鳴ると子どもの心は不安定になり、親にも悪い影響がある
・怒鳴りそうになったときは5分間その場を離れる
・「わたしは○○だと思うよ」のアイメッセージで、気持ちを伝える
・怒鳴ってしまったら「大好きと伝える」「謝る」「怒った理由を言う」

パパやママが気持ちを伝えると、子どもなりに受けとめてくれます。
安心できる場所で過ごした子どもは、自己肯定感が高まります。
子どもを「ひとりの人」と尊重し、これからも子育てをしていきましょう。